おはようヘミングウェイ

想う 観入る 書き表す そして存在が生まれてくる

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

シャングリラ・エピソード

朝のウオーキングの途中、里山の人々に次々に出会い、その都度、立ち話をしていく。 最初に出会ったのは2人の男たち。庭で焚き火をしていた父子に朝の挨拶の言葉を掛ける。父は薄茶色のピケ帽を被り、晩年の熊谷守一みたいな白髭をたくわえている。その息子…

彼女はなぜ哲学に走ったのか

思いもよらぬことは人生の中でいくつもあったが、これもまた、そのうちの1つに違いない。いったい全体、彼女になにが起こったのか。どのような煩悶があって、そのような決断に至ったのか。10数年にわたり、四季折々、わたしたち周りの人々はその微笑まし…

マイクロ俳句 颱風のやり過ごし方 3

DVDのゴッホを観、数学パズル本を読んだら、なにをするか。自らの中から創り出そうじゃないか。短編小説、詩、短歌、俳句、素描、朗読などもろもろ候補が上がる。さて、どれに決めるか。颱風通過の高揚した気分の中で即興ですぐ出来そうな俳句にしよう。ただ…

ノアの箱舟に乗り込め 颱風のやり過ごし方 2

何事も前準備が大事だ。颱風接近、襲来、一過の流れの中で閉門蟄居状態を泰然と過ごすのも準備次第である。DVDの映画ゴッホを事前レンタルしたのはその一環。数学パズルの本10冊を図書館から借りたのも、その一環となる。風の音が徐々に強まるのを聞きなが…

ヴァン・ゴッホを観よ 颱風のやり過ごし方 1

雨戸は締め切ったし、非常食や医薬品、衣類などはトレッキングで使うザックに常時入れ込んである。貴重品もブリーフバッグに納まっている。颱風がどこから来襲しようと、いつでも避難できる態勢が日ごろからできている。となると、テレビでNHKの台風情報の繰…

金泥の満月もしくはマロングラッセ

家路への帰り、車のフロントガラスの向こうに広がる地平線の上に満月が見えた。長い歳月を経て光沢を失った金泥色だった。暮れていく中で空は深い青色から群青、そして黒みを増してきた蒼色となり、満月をくっきりと宙に浮かび上がらせている。道路は広く、…

花の宴 私的植物誌

1日24時間の中で花を愛でるひと時を持つ人は、心の中に余裕やゆとりの空間がある人だろう。活け花をたしなむほどでなくても、ただ花を眺め、その色合いや形などの持ち味に浸るとき、見入る人を多幸感で包み込む。秋の花々は春先の高揚感や浮き浮き感をも…

虫の声 虫の息 私的昆虫記

秋は夏に盛りの生を謳歌していた虫たちが命を仕舞う季節である。虫たちの生の期間はせいぜい一季か二季がほとんどだが、昆虫少年は昆虫青年、昆虫壮年、昆虫老年としてしぶとく生き続ける。ただし、少年の時のような輝きは年を重ねるごとに失せていく。少年…