おはようヘミングウェイ

想う 観入る 書き表す そして存在が生まれてくる

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

♪がこころに沁みる時 春来記 4

ITの知識を広げる前に、英語の語彙を増やす前に、図書館で借りた本を読む前に、まずはリラックスタイムとして音楽を聴こう。気負い込んで本題に入る前に、息を整え、気持ちを緩やかに高め、その気になるのを手助けしようとの試み。聴いていくうちに音楽が本…

光あれかし 春来記 3

晩冬から春へ近づくに連れて、朝方の真っ黒な暗さが少しずつ薄らいでいき、東から上がり始めた朝陽がカーテンのほんのわずかな隙間から寝室へ入ってきた。音もなく静かに、朗らかな色合いの陽だまりを壁に映し出した。寝床から天井を見上げた視線の一角に、…

啓蟄 春来記 2

今までどこに隠れ、どのように潜み、どんな風にして生き延びてきたのだろう。凍てつく冬場が峠を越えて、気温が上がり春めく日々が増えてくると、虫たちがどこからともなく姿を現してくる。家の中ではハエトリグモ。成長しても体長1センチ程度の小さなクモだ…

蕾の楽園 春来記 1

春はあけぼの。清少の納言ちゃん、その後の光景もなかなかいいもんだよ。海のない京の都の真ん中では、あけぼのが一番だと感じたんだね。その感性は素晴らしいと思うよ。でもね、春の朝陽がつくる、この光景を観たら、少しは考えが変わるかもしれないな。朝…

夜が来たから路地裏を逍遙しよう

春の宵が窓から見えた。遠くに日暮れの光景が浮かび上がっている。城達也のジェットストリームのオープニングナレーションが流れてくる。 遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休める時、遥か雲海の上を、音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営…

菜の花に与える哀歌

集落の家並を抜けると、瞳に菜の花畑が飛び込んできた。 なんとも無邪気に見える黄色、黄色、黄色に満ちた一角が春の到来を表している。 なんだい、世の喧騒とはまったく一線を画した世界を彩る、その黄色の寄り集まりは。 桜の開花を前に早くも浮かれる訳は…