ライブドア事件の詳細が連日報道されるにつれ、情報源のいくつかが検察の世論の誘導、形成のためのリークであることを勘案しても、ホリエモンがトリックスターだったことが明瞭になってきた。
人生のどこかで立身出世の物語を夢見た青年が、いかさま、はったり、大げさを使い分け、実像と虚像にまたがった自らの立ち姿をメディアで増幅していった。
自ら出馬した衆院選を振り返って「勝っていれば、首相にもなれた」と豪語するに至っては、言葉の使い手としての平衡感覚のなさ、脇の甘さを露呈してしまっている。
株の時価総額を高くするという経営指針から企業買収を重ね、新興企業の経営者としての頭の良さをにじませたのだろうけど、頭のいい人と賢い人との違いをつくづく感じさせてくれた。
頭のいいトリックスターはたくさんいるが、言葉の真の意味で賢い人にトリックスターは一人もいない。