ミシュランガイド東京2008を手にする。ミシュランの流儀にならい、読者として読み応えのある最上の本を求めたいとの視点から採点してみた。
コミットメント:覆面なしの素顔丸出しの調査、独断性めちゃくちゃあり、年次更新なしの今回限りの1発評価。
評価は星(★、☆、☆☆、☆☆☆)で行う。
★(黒星)は「もっと努力してよ、これはないだろう、そうじゃないだろミシュラン)
☆は「まずまず、こんなものでは、並ざんしょ」
☆☆は「ほお~、あやや、こ、これは! いいんでないかい」
☆☆☆は「さすがミシュランだよ、決まりだね、文句なしだよ、おっかさん」
それでは採点に入る。
【カバー並びに表紙】 ☆☆ ボルドーの赤ワインを思わせる深紅がいい。電車の中でこれ見よがしに持って読むのに最適。貧困な精神の持ち主でもしばらくの間だけだが知的に見える。ソフトカバーではなくハードカバーだと格が上がった。
【本の大きさとページ数】 ☆☆☆ 新書判にして413ページ。トートバッグやショルダーバッグに入れて持ち運ぶのにいい。紙質も上々。この厚さは読み応えがある。読み捨てごめんにさせないページ数だ。
【掲載写真】 ☆ 室内、料理2品、外観のカラー4枚構成。室内写真は人(店主、店員、客)はおらず、建築雑誌か店舗設計雑誌を見ているようですぐ飽きる。人のいない部屋の写真というものは寂しい限り。料理の写真も小さくて旨さが伝わらない。外観写真も小さめでサムネイルの従兄弟という感じ。
【文章】 ★ 美味い料理に上手い文章を期待したのだが。翻訳調の変な文だったり、読点がおかしい位置にあったり、凡庸・ありきたり・以前どこかで読んだような表現と、料理の評価にそそぐのと同じ情熱が文章には感じられない。ミシュランのガイドブックだからこそ、読めば食べに行きたくなるような名文を求めたい。
【本の値段】 ☆ 税抜き2200円。1000円でいいだろうと言うと嫌がらせになるから、間を取って税込みで1500~1800円でも良かった。
【本の主題】 ☆☆☆ 米国版は2005年が最初。東京版は遅れること2年。欧州以外の国へやっと目を向けたとの見方と同時に欧州流格付けの覇権とも取れる。フレンチスタンダードの浸透とタイヤメーカーのブランドイメージアップという点から成功している。でもって知りたいことが1つある。調査の予算はいくらぐらいなのだろう。成金の米国流儀じゃあるまいし、言わぬが花がフレンチ流。聞くのが野暮だった。